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ここでも普通にHRがあるらしく、それに先生と行くみたいだったから黙って横で先生が本を読んでるのを見守った。
「さて、それじゃあ行こうか。」
「はい。」
開幕の挨拶、これを失敗すれば確実にボッチは免れないだろう。
だが俺は前々からセリフを考えてある!心配いらない!
あとは教室に着くまでに心の準備をしておくだけ!
と思っていたら、何やら先生がポケットから鍵を取り出して職員室のドアへ差し込んだ。
なんで内側から鍵?とか思ってたら、開いた先は廊下じゃなくてどこかの教室だった。
「全員静かに。HRを始める。」
ちょっと待て!心の準備期間どこ行った!
「…何をしている。入りなさい。」
「…はい。」
いきなりの出来事に心拍数がうなぎ登りだが、セリフさえ噛まなきゃ大丈夫、のはず。
「見ての通り転入生がいる。自己紹介を。」
周りを見渡せば緊張するだけ。目を閉じて一つ深呼吸を入れる。
そして真っ直ぐ前だけを見て
「高杉晃!魔導師になるつもりなんでよろしく!」
それまで少しざわついていた教室が一気に静まり返った。
…あれ?なんかおかしな事言った?
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