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「ぷっ…あはははは!!」
1人が笑いだすとほぼ全員が笑い始めた。
なんで!?魔術学園の生徒ってみんな魔導師目指してるんじゃないの!?
「初等部6年中等部3年。他の生徒から9年も遅れながら魔導師とは…」
先生が呟いた事で分かった。完全にバカだと思われたんだ。
そっから先はよく覚えてない。
なんか先生が少し連絡事項言ってたりしたみたいだけど、気が付いたら後ろの席に座っていてHRも終わって周りが俺をチラチラ見ながらこそこそ笑っていた。
そりゃそうか。魔導師なんて魔術師のトップに立つような人間だ。目指してる人は子供の頃からそれなりの勉強してたりするんだろう。
それが俺みたいなのがいきなり来て魔導師になる!なんてここの生徒からしてみれば冗談以外の何者でもなかったんだ。
なんかここに来れるって舞い上がってそれで大丈夫だとか思ってたさっきまでの俺を抹殺したい。
「全員席につけ。」
いつの間にか授業が始まる時間になってたみたいで、先生が水晶っぽい何かを持って教室に入って来た。
「今日は初日という事で、それぞれの得意属性、魔力量などを調べる。…まぁ、ほとんどの生徒が自分の得意属性など知っているだろうが。」
そこで俺を見るな。
なんかムカついてきたぞ。
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