16人が本棚に入れています
本棚に追加
屈んでいた体を起こして、頬を伝う滴を指で拭う。
「ずっと、片想いだったから。両想いになれて、そばに居られて、キスして、エッチまでして。 大好きだって伝え合えることが幸せだなって思って。 莉那が愛おしくて仕方ないの」
そう言って微笑んだ宏実さんが、起き上がった私の首に腕を絡ませてきた。
耳を擽る甘い声と言葉に、顔が熱くなってくる。
心臓がバクバクとうるさく鼓動を繰り返してる。
潤んで、綺麗な瞳と至近距離で見つめ合う。
その瞳に映るのは、頬を赤く染めて、分かりやすく緊張している私。
「・・・私も、幸せです。宏実さんが大好きですよ」
やっと口から出た言葉は、心なしか震えてる。
最初のコメントを投稿しよう!