聖夜の贈り物~5~

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 屈んでいた体を起こして、頬を伝う滴を指で拭う。 「ずっと、片想いだったから。両想いになれて、そばに居られて、キスして、エッチまでして。 大好きだって伝え合えることが幸せだなって思って。 莉那が愛おしくて仕方ないの」  そう言って微笑んだ宏実さんが、起き上がった私の首に腕を絡ませてきた。  耳を擽る甘い声と言葉に、顔が熱くなってくる。  心臓がバクバクとうるさく鼓動を繰り返してる。  潤んで、綺麗な瞳と至近距離で見つめ合う。  その瞳に映るのは、頬を赤く染めて、分かりやすく緊張している私。 「・・・私も、幸せです。宏実さんが大好きですよ」  やっと口から出た言葉は、心なしか震えてる。
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