亮介

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「もう、いい。別れましょ、私達」  彼女は上着とバッグを手にして立ち上がった。 「これ以上、一緒にいる意味ないでしょ」  キッと睨まれ、亮介は言葉が出なくなる。 「さよなら」  彼女はその場を後にした。  亮介は溜め息を一つ大きく吐き出した。  彼女を引き留める気にはもうなれなかった。 --上手くいかないな……。  仕事も、恋愛も--。  亮介は人生に行き詰まりを感じていた。
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