再び、くもの上

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再び、くもの上

 その様子を二人はくもの上から見ていた。 「あの人、どうかな? やさしそうだよ」 「ちょうどいいかもしれないね」 「じゃあ、あの二人にしよっか」 「あの二人にしようよ」  二人は互いの顔を見合わせた。 「きーめた!」  そこへもう一人やってくる。 「ねぇ、アタシも入れて。一番最後でいいから」 「ボクたち、あの二人に決めちゃったけど、いいの?」 「あの二人ならいいかな、って。それにあの人達、運悪そうだから出会えないかもしれないし。三人分の『運』でなんとかしましょ」  とウィンクする。 「じゃあ、決まりだね」  三人で見合わせた。 「さて、これからどうしようかな……」
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