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翌日、全身気だるい中で目が覚めた。起きようとしても、体が言うことを聞いてくれない。
「ナオ、今日一日、寝てていいよ」
どうせ、日曜だし。
たまには手伝わないと。
そう言って、僕の代わりに店番をしてくれた。
その日の夜。
海斗が布団にゴソゴソと潜ってきた。
「ナオ・・・好き」
ぎゅっと、後ろから抱き締められーー
「ちょっと、待って」
正直慌てた。
昨日の熱がまだ冷めてなくて。
一度体を繋げた僕の体は、更なる快感を欲しているようで、指が少し触れただけでも、声が漏れそうになり、必死で己の感情を抑えた。
恥ずかしくて、まともに海斗の事をも見れないというのに。
意識するなというのがまず無理だから。
「何もしないから、一緒に寝よう」
「・・・うん」
こくりと頷くと海斗が背中に顔を埋めてきた。ぐりぐりされてくすぐったくて。
「お願いだから、止めて‼」
身を捩ると、くすっと笑っギューーッとしてくれた。
それが、とてもあったかくて、すごく、うれしくなった。
あっ、この気持ち・・・
なんだろう⁉
一樹さんに対する気持ちとはまた違う、この気持ち・・・
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