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連絡
クリスマスイルミネーションで町が彩られる12月。芳樹はついに元妻へ連絡した。
その日は仕事が早めに片付いたので、夕飯の材料を買って家路に着いた。
簡単な夕食を作り、テレビを眺めながら食べ、食器を洗う。
風呂の湯を溜めるボタンを押したあと、リビングに戻り、床に腰かけると、目の前にいつも使っている携帯が目に入った。
別に今日かけようと決めていた訳ではなかった。
しかし携帯が目に入った刹那、ふと元妻との約束が脳裏に浮かんだ。
「10年経ったら…、本人に聞いてみます」
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