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芳樹は連絡携帯の電話帳で元妻を検索し、通話ボタンを押そうとした。
しかし、その親指をなかなか動かせずにいた。
まだ待った方が良いのか、それとも会うのを嫌がられたのか、単に忘れてるだけなのか…。
しかしもう居ても立っても居られず、勇気を振り絞って通話ボタンを押した。
呼び出しのコールが数回鳴った。
しかしまだつながらない。
芳樹は内心びくびくしながら、どこかで出ないことを祈りながら、コールを続けた。
すると8コール目で相手が電話に出た。
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