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「もしもし」
「あぁ、夜にごめん。俺だけど…」
「なに?どうかしたの?」
元妻は忙しそうだった。確かに夕飯時だ。芳樹は早々に要件を告げた。
「あの…約束、覚えてるかな?」
「約束?」
「そう、約束…。俺たちが別れたとき、俺と真由との再会を10年後に確認してくれるって…あの時、そう約束したんだけど…」
「…あー、あの約束」
元妻は記憶を呼び起こしながら話をしているようだった。
「真由はね…」
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