小野芳樹

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 併せて、本社の社員との会合も多く、会議の後は接待のため、夜中まで出歩かなければならないこともしばしばだった。  そんなときは数日前からできる限りの仕事を片づけ、その日は早めに退社し、本社の職員を出迎え接待をしていたので、普段は必然的に夜遅くまで働いていた。  酒の席は嫌いではないが、もう決して若くはなく、次の日のことを考えながら飲む酒は、若い頃とは違い心から安らぐことはなかった。
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