第2話 あたしたちはJK

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下にはインディゴカラーのデニム・ジョガーパンツを履いていて、喋り方や雰囲気に軽薄(けいはく)さが目立つ。 「あん!? なんだよてめぇら」 アウレリアが女性とは思えないほど、恐ろしい顔で(にら)みつけた。 それを見た比奈がすぐにアウレリアの首を絞める。 それから、男たちにわからないように耳打ちする。 「ねぇ、さっき言ったよね。やる気あんの? あたしたちは今女子高生だよ。そんな殺し屋みたいな顔はおかしいでしょ!!」 「わ、わかったから、離せって……」 男たちは、それを見てきょとんしていた。 比奈はアウレリアのことを誤魔化(ごまか)そうと、男たちに話しかける。 「ごめ~ん。あたしたちこれから新宿で用事すませてぇ~。そのあとゲーセンでプリクラ撮るから、ちょっと無理ゲーみたいなぁ~」 それは見たアウレリアは思った。 ……誰だよ、お前。 声も表情も別人じゃねぇか……。 あまりの比奈の変わりっぷりに、アウレリアは言葉を失った。 「ねぇレリア。そうだよねぇ~」 比奈がアウレリアに話を振ってきた。 「あ、あ~あ……そうそう。あたしたちこれから用事あるから」 アウレリアなりに頑張っているようだが、普段とあまり変わらない。     
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