第2話 あたしたちはJK

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「おい、見つからないのはしょうがないとして、もう夜も遅いし、どっか泊まるとこ考えてんのかよ。この時間にこの格好で歩いてると、警察に捕まっちまうぞ」 比奈はすっかり忘れていた。 ……そうだった。 泊まるところ、どうしよう……。 まさか女子高生に変装するとは思わなかったからな……。 そうだ! 「大丈夫。丁度(ちょうど)いい人がいたわ。ここからちょっと遠いけど、信用のできる人物がいる」 「誰だよ。まさかお前の男か?」 そういわれて、無表情で口角を上げる比奈。 少し得意顔だ。 「まぁ、似たようなものかな」 アウレリアは、そんな比奈を見て思った。 ……そんなことで偉そうにするなんて。 こいつ、絶対に処女(ヴァージン)だ。
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