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アウレリアの銃――マテバ 6 Unica。
銃身が下にあるのが特徴で、おまけに手に受ける反動は他の拳銃に比べて強くなるため、慣れない人間には扱いづらい回転式拳銃 だ。
「おい、もう終わってんだろツーブロック。そんなガリガリにアームレスリングで負けた上、恥の上塗りをする気か?」
「っく!? てめぇなにもんだよ金髪!!」
「そんなことより、負けた腹いせに丸腰の奴を撃ったなんて噂がたったら、お前は二度とデカイ顔して街を歩けなくなるんじゃねぇの? それともコリアンに面子ってもんはねぇのか?」
アウレリアがそう言うと、店内にいた連中も遅れて拳銃を抜き始めた。
「……だから大ごとになるって言ったじゃない」
比奈は特に驚くでもなく、いつも通り無表情でボソッと言った。
「おもしれぇ。てめぇら豚は全員サンチュ巻いて、サムギョプサルにしてやるよ」
笑みを浮かべながら言うアウレリア。
そして、着ていた黒と黄色のレザージャケットの下にあるショルダーホルスターから、もう一つの銃を抜いた。
イスラエルのIMI社が開発したIMIジェリコ941だ。
比奈が叫ぶ。
「レリア!! 殺しはダメッ!!!」
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