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「だから…。お好み焼き屋さんでもいいから食事して、子供を家で寝かせたら、貴方と二人になれるわよ。うふふ。ちゃんとメアドも電話番号も教えるから…」
女は、しなだれかかってきて胸を押しつけてくる。
タカシはロレックスの金時計の文字盤を眺め、家に帰るか帰らないかを思案する。
もう心は決まっている。
というか酒の勢いで本能のままに、自分の身体の感覚に頼る。
今夜は金曜日だ。
明日は仕事がない。
だから朝帰りしてもいいのだ。
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