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「まぁ、そういうことで、わからないところ等があれば先生に聞いたり、もうすぐ終わりそうな竹内さんと矢部君の妨害をしながら質問してください」
ドッと笑いが起きる。
任しといてくださいー!という圭太にやめろー!というタイガ。
隣の席の男子、石川貫太が、
「じゃ、お前に聞きまくるから覚悟しとけよ?」
と言って私の背中を叩いた。
「へいへい、それでも私は進めるけどねー」
とニヤッと笑いながら返す。
おおっ、宣戦布告に答えたぞ!と言う声が後ろから聞こえてくる。
1番前のど真ん中だと先生に1番近いので、まるっきり郁美先生に聞かれていたらしく、ニヤッと笑った先生を見て嫌な予感を感じながらも愛想笑いを浮かべた。
「よし、じゃあ竹内さんは余裕らしいって、全クラスに広めときます!」
「やめてください」
という、可愛い生徒のお願いは受け入れられず、次の日の朝には自分のクラスのみならず、後の3クラスの生徒からの質問ぜめのあったのだった。
お前ら、先生に聞けよ!
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