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「男が人前で泣くなと言ってるだろう、みっともない」
「………ハイ」
「まったく」
ルイは居心地悪そうに溜め息をつき、るうの後ろに隠れるようにソファに腰を下ろした。るうはそのルイを愛しそうにナデナデしてから僕に視線を移す。そしてまた、ルイをナデナデした。
「……私は、泣き虫の原田くんが、好きなんです」
「ふん………」
ミキゾーさんはソファの前に膝をつき、双子をまとめてぎゅっと抱きしめた。
「君たちが大人になっても限り無く愛おしく思うよ。僕は、いつも二人を愛しているよ」
るうは、ふふっと笑ってミキゾーさんの肩に頬を寄せた。
「……私も、ミキちゃんとルイを、愛してます」
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