長い長い片想い
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長い長い片想い

どうして私じゃないんだろう……。 一番彼の側にいたのは、私なのに。 それに、誰より恋してた……はずなのに。 人生ってうまくゆかない。 はぁっと息を吐き、手袋越しの手を温めた。 27歳の12月。 今年こそはクリスマスを近藤さんと過ごせるかも……と、憧れていた。 街のイルミネーションの煌めく光が私の胸をちくちく刺す。 すれ違うカップルのキャピキャピした声がうるさくて、首に巻いたマフラーを耳まで引き伸ばした。 効果はないし、むなしいだけ。 今頃、彼は……あの子と……? あんな子……若いだけじゃないの……? なんてひねくれた心だろう。 ため息をはぁっと深く吐く。 こんな私だから……選んでもらえなかったのだ。 でも、間違いなく……私の方が好きだった。
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