ふれられる小雪

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いつも帰宅時間で聡ときずけば公園だ 「なぁ、こゆき」 聡はわたしに急に問いかける 「なによ」 「俺たちは付き合って二カ月半だ」 「うん、なに?・・また、記念品交換でもするの? 私は物とかいらないけどなぁ」 「いや、さすがに、こゆきが、節約家なのは気づいたし 記念物交換じゃないよ」 さとしは、今まで、SNSを懐かしい目でみているようだ 「なぁ・・・こゆき 俺なんとなく気づいたが」 「なに」 「おまえの笑顔を見せたことないよな」 たしかにいつからだろ 小学生の頃は笑っていたような気がしたし 手芸部のころは、ひたすら布とにらめっこして、きずけばもぅ・・受験戦争中だ さとしは急に私の手を握ってくる 「そのなぁ 俺たちはつきあっているよな?」 聡は真剣な目で私を見つめた 「うん そうでしょ いつもベンチ座って、土日もデートだよ」 心配そうな顔で確認するわたし 「違う」 そういうここを答えを求めてるじゃないと顔で示した 彼はさらにぎゅう~と私の手を握りしめている 彼のまなざしは、怯えているかのように私をしっかり見つめ 彼の顏が、なんかゆっり迫ってくる 私の心拍は、なんか早くなって、きたし、さとし手も震えてるよ~ 「いやぁ~やめてよ~」 なんか、いやな感覚と思い出したくもない記憶のもやが、一瞬見えるような、気がして めったに大声上げない、私の声が、公園に響き、手を払いのけた  まるで、光、耀く青い閃光が、広がり、一瞬にして、全身に彼は氷ついた絶対零度を くらったように、まるで一瞬で冷凍されたように動かない ふりかえず一人逃げるように自宅へ逃げていく わたしは彼を、飼えない捨て猫みたいに、冷酷に放置したのである
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