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受験前の懇談の時、母が先生に言った言葉。
「センター試験ってなんですか?」
どんだけ娘に興味ないねん。。。
そのもっと前だろうか、先生と私だけの面談があり。
「お金がないので受かっても行けるか、どうかわかりません。」
そっと先生は、なんかの封筒を出してくれました。奨学金の封筒かな。
誰かあの封筒を見てくれたのだろうか。
父は女は大学なんて行かなくていい。
母はとりあえず話すらできない。
(弟にしか連絡先を教えてないので)
恥ずかしくて、家の状況をどこまで落ちてるか詳しく説明できない私。
ネット環境もその時代はまだいうほど普及してなくて。
私も無知でした。
でも、もしかしたら、みかねた親戚の方が助けてくれるかもしれない。
そんなわけのわからない期待を胸にやってました。
冬休みも、学校、もしくは、大学の食堂などを利用して勉強しました。
いよいよセンター試験前日。
この日は母と父と弟と弟の女の子との4人でパチンコから帰ってきました。
深夜0時前に。
私はそこでご飯を頂くと、他の家ではトンカツとか食べてるんかな?とカップラーメンを与えてもらいすすった記憶があります。
センター試験では母が入試会場である大学まで車で送ってくれました。
そして母はまた、帰ってきませんでした。
それから、私大の一般入試。
もっと勉強したら国公立とか狙えてたのかな。そしたら行けてたのかな?あの家の状況で(弟がずっと女を住ます。二人で学校も行かず、働かずいちゃつく。妊娠中絶やら警察沙汰。家は金がない。母は男に走っている。)勉強なんてできるかよ。。。とまだ子供だった私は周りのせいにしてきました。
しかし、他人が家に入るって言うのはどんだけ嫌か、、、私は身に染みてわかりました。
私大入試では志望校に受かり。
あとは、母と父にかけてみた。
が。。。。
結局無理でした。
母は30万円だけ用意してくれてましたが。
無理でした。
じつは奨学金も公立高校入学した時点で借り入れてようで、返してなかったのかもしれません。
闇金にまで手を出しているのだから、、、。
そういえば、卒業式の日。
校内放送で朝に私の名前が呼ばれました。
「〇〇さん。至急、事務室まできてください。」
行くと。
「○月分の授業料が払われてないので、払ってもらわないと、卒業が認められません。」
「はい。現金でもってきてます。」
という。
今現在、私の息子は16歳。受験生だったときに、公立の授業料みてびっくりした。安いなと。
これを払われんって。。。恥ずかしすぎるやないかと。。。。今になって改めて思います。
受験もおわり、進路もなく。
無気力だったので1週間ただソファーで寝て食べてテレビ見て過ごすという日々を送りました。
父は
「親戚にはお前が大学に落ちたというとけ。」と私に言ってました。
私は
「そんなん言うか!ボケ!」
と言い返しました。
わが家のいいところは、思ったことをそのまま言えるところだったのかもしれません。
こんな父ですが。
母と違い父だけは家に帰ってきてましたし。
なんとなく、住めて。なんとなく、ご飯食べてる。
でもやはり、この当時は、、、家族全員+弟の女の子を恨んでいました。
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