第3章 穏やかな日々

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「もしもし?」 「もしもし?どうしたん?」 「あのさー、うちの父親の会社のな事務員さんが辞めてなー。面接受けてみない?」 「え??お父さん会社してたん??私が??いいの??ありがとう。受けてみる。」 で、面接を受けたら、採用してもらえました。 今でもこのご家族に私は感謝しています。 たくさん教わりました。 仕事も。 初めてのフランス料理を食べさせてもらったり、初めて飛行機にのり、海外旅行も連れていってもらいました。 建築業だったこの会社に、職人さんで働いていたのが現在の夫です。 両親に捨てられ、5歳で児童養護福祉施設に入った夫。 1人で自立していて、仕事の評判もいい。 ごはんに誘ってもらい、私はすぐに好きになりました。 毎日が楽しくて楽しくて仕方がなかったです。
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