第1章 幼い頃。

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私は28号棟という団地に住んでいました。変わり者がいる28号棟。と近所では有名でした。 私が小学生の頃になるとバブル期の影響もあってか当時共働きだった我が家は金銭的にも余裕ができ、習い事などもできるようになってました。 当時私が選んだ習い事はエレクトーン。 嬉しくて聞かせたくて弾くのですが、2階のエホバの宗教をやっている方が私のエレクトーンがちょっと鳴ろうものならピンポンと鳴らし。 「ちょっと音がうるさいから静かにしてね。」などと言うのはしょっちゅう。ドンドンと足で床を鳴らす音まで聞こえてました。そんなときは父が掃除機で天井をどついていたのも覚えています。 どんだけ音量下げても言ってくるほどでした。 しかし私もちょっとひねくれているのか、ヘッドホンをしながら、、、ということはあまりしませんでした。 そのほかにも例えば布団をパンパンと叩こうものなら、 「埃が上にまうからやめてね。」 などと、もうわけのわからんことまで言い出し。 相当、妬まれているというのはわかりました。 「うちの子はいい子だけど、いつきちゃんはダメな子ね~。」なんてことも言われ。 宗教やってるくせに、こころ狭すぎんか??? と子供ながらに思ったものです。 また、同じ号棟内でもいじめとかももちろんあり。 「いつきちゃんはこのおもちゃで遊ばないでねー。」 「いつきちゃんには、そんな呼び方されたくないから。」 とか大人が平気でいう。 借金取りが来るからちょっと身を隠させてもらってもいい??とうちの家に隠れに来る。そんな人もいた団地でした。 子供の自転車邪魔やから蹴り飛ばすとか。 ちょっと歳の離れた男子が私の下半身を触ってたりの記憶もあり。 しかし、この環境は這い上がる精神を私に植え付けてくれたかもしれません。 お前らの子どもよりええ高校行ったるわいと。。。。 中には優しい人も、もちろんいて。 みんなでキックベースボールや、泥警、などなど。 楽しい思い出もたくさんでした。
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