・思春期の長男

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・思春期の長男

成長という成長はなく。 言葉は話せず。 ごはんはスプーン、フォークを一さじずつすくって、お皿の上に置いてあげると食べますが途中から面倒になるのか、手で食べてしまったり。 ラーメン、素麺等は大好きですが、フォークで食べさすのが難しい。 スパゲッティーならフォークにうまいこと絡んでくれたりもしますが。。。 そんなときは手でいってます。 あいかわらずの排泄はおむつ。 部屋中に排泄物は毎日ではなくなりました。そのかわりに浴室、ときにお風呂の湯舟で排泄。時にはなぜかベランダで排泄をしたり。 湯舟に入りながら排泄。。。。 それが汚いものだとも知らずに口にすることもあります。 他害もありました。 次男の子ども会の役員が回ってきたときの夏のイベントがあり、看慣れてない両親が我が家で長男を看てくれてたときに、やはり扱いがわからず、長男がパニックになり。 窓ガラスを蹴破りました。 このときに、父が止血と後片付けをしてくれた。 母はキャーキャー言いながら、台所にいました。 どうしても抜け出せないイベント。 夜になり、夫は病院に行かなくてもいいと言いましたが、どうしても私が耐えれず夜間診療へ。 大人5人+次男で長男をベッドに押さえつけ、右足を15針縫うことができました。 私は何故役員をしてるんだ。。。。。 学校ではいつも荒れだすと、隣の部屋に移動して、一人にしてくれました。 小学部の時のとてもお世話になった女性の先生は、こんな息子をとてもかわいがってくれて。 息子もこの先生が大好きでした。 もう1人、お世話になった男性の先生がいました。 この先生は中学部に上がるときの最後の懇談で私に言いました。 「長男君は強度行動障害だと思います。中学部になると、生徒数も増えて、先生も手厚く見ることができません。精神薬を飲ませた方がいいんじゃないかなぁって思いますよ。」 どうしても、薬というのに抵抗があった私。 自分も飲んでみたが、改善されることもなく。。。(薬があってなかっただけなのかもしれませんが) 噂では飲んで落ち着いた子もいるようでしたが。 私の周りを見てみると、飲んでもそんなに変わらない子もいるなと思ってたりもして。 帰り際に、女性の先生が私について来て一言。この言葉で私は後に自分の想いを貫いたかもしれません。 「私たち教師は、教育をするだけです。医療に口出すべきではないと思っています。お母さんが、長男君が全く寝ないだとか、しんどいと思ったときに、お母さんの判断で精神薬を使ったらいいと思います。」 そんな思い出いっぱいの小学部。 小学部の先生には感謝しかなかったように思います。 そして不安いっぱいの中学部に入学することになりました。
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