第2章 徐々に崩れていく家族

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第2章 徐々に崩れていく家族

お金が無いのか、払う気が無いのか、忘れているのか給食費を払ってもらえないことも多く。 クラス全員のいる中で呼び出され、茶封筒を受け取る。 「その封筒なんなん?」 「給食費はらってないねん。」 もうこうやってネタにして笑い飛ばすようになりました。 姉と弟の愛情のかけ方の差というかそういうのは昔からありました。 中学3年になると親がマンションを購入しました。新築の匂い、モデルルームを買ったので一部素敵な家具、広いお部屋。団地に住んでいたころは、3畳が私の部屋で、その壁は湿気でカビだらけ、冬にはカビ臭かったものです。 それが一転して、8畳のお部屋。エアコン付き。そんな部屋になりました。 夏ごろの引っ越し、受験生だった私は特例措置で転校せずにバスで学校に通いました。 毎日がとても幸せだったように思います。バスから見える大きなマンション。あれが私の家だ。 しかし少し不安な言葉も私はよく母に発していました。 「自分で努力して建てた家じゃないから、このまま幸せとはいかん気がするな。。。。」 夏休み明けから、入試まで私は睡眠3時間、学校の休み時間も受験勉強をしていました。 私の友達が県内トップを目指していたので、その友達たちをみていると頑張れました。 無事に高校にも進学。 中学の隣にあった進学校に合格という事で、私はまた同じ通学路を通り、団地の頃に私を馬鹿にした親子たちにその制服を見せつけることができ清々とした気持ちでした。 一方で、、、昔から私の弟はよく学校を休んでいたのですが、転校ということでさらに学校に行かなくなりました。
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