第2章 徐々に崩れていく家族

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働きもせず昼夜逆転生活の弟。 無免許でバイクだけ運転してたのが、今度は車まで無免許で運転しだし、私が高校2年にもなると、今度は女の子が家に住みつくようになりました。 扉越しに聞こえる喘ぎ声。 聞きたくなくても聞こえる声。 一緒にお風呂にはいる音。 両親が怒っても帰る様子もない。 相手の親が迎えに来る様子もない。 無免許運転、車上荒らし。 警察、留置場、鑑別所、裁判。こんなことばっかりでした。 相手の女の子が2度の妊娠、中絶。 一回目は双子。 二回目は妊娠6カ月で中絶。 産んで育てるという選択肢もない情けないやつ。 弟と殴り合いのけんかをしたり、「こいつほんまに死ね。」と心底思ったものです。 まだ帰らない弟の彼女。手術やらでは来るが、家に連れて帰ろうともしない彼女の両親。 あれほど嬉しくてウキウキした引っ越し。 ほんの1年ほどで、私はとにかく家にいるのが嫌でたまらなくて、バイトしまくったり、外で友達とご飯を食べたりして過ごした日々。夜中も遊び放題でした。人様に迷惑をかけないように遊ぶのがモットー。人の家にお泊りに行く日は、それこそバイト終わってからケーキを1ホールもって泊まりにいったりして。周りには恵まれた気がします。 そもそも、ギャンブル好きの父。そこに母も加わり、弟、彼女。 その4人でパチンコ屋なんて日も増えてきました。 そのうちにどんどん家計も苦しくなってきた感じでした。
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