第2章 徐々に崩れていく家族

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冬になりいよいよ、受験シーズン。 母は帰ったり帰らなかったり。 帰ってきた日は父と母と女の子と弟とみんなでパチンコという日もありました。 なんとか細々とだましだまし生活してるかんじでした。 あるとき、私がトイレを這っていくほどの頭痛になったことがありました。 薬を飲もうと探したのですが、思考能力が落ちてたのか期限切れと勘違いして飲まず。 そんな日も、いつもの4人はパチンコに行ったのを覚えています。 翌日は、自分で学校に電話して休みました。 あるとき、家のインターホンが鳴りました。 出てみるとスーツを着た二人の男性です。 家財が差し押さえになる模様で、証人ということで、私にサインをしてくださいと。 「子供の部屋のは、貼るのをやめとこう。」 と言ってくれたのを覚えています。 エアコン、冷蔵庫、高級家具、ペタペタと貼られていきました。 その帰った後に。。。今度は追い打ちをかけるかのように。 大好きな祖母から電話がかかってきました。 「お父さんとお母さんがお金を返してくれないねん。なんとかならんやろうかぁ。」 なんで私に言うの???なんで私が証人??? ものすごく泣いたのを覚えています。
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