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そして、例にもれず、八神さんの『あさきゆめみし』の作品中にはない私の妄想画を。これこそお叱りを受けるやもしれませんが、こちらをより描きたかったのです。
「一緒に暮らさないか?」と義守は酒呑童子に向かって言った。
「そうさな。それもいいかもしれんな」
そう返し、奥で響く「遅いのだ。もう少し前であれば……」に耳を塞ぎ、酒呑童子は続けた。
「楽しそうだな」
「おばばにも届けよう」
「そうするか」
義守十五歳、酒呑童子二十八歳の秋のことであった――。
(※浅葱の妄想です。本当は子どもたちが走り回り、畑ではおばばたち大人が野菜を収穫している。そこまで描けるとよかったのですが……)
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