「花龍」

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 栄亭師匠の『花龍』を読みました時に画が浮かびましたので、描きたいと思っておりました。  が、師匠の作品となれば、私は何故か「回文」を用意せねば、と思ってしまったのです。これが全くできない。「なんてこった」というくらいに作れないのです。  通常、私の場合、回文を作ろうと思って作り始めたとします。30分でだいたい目処が立つのです。できるかできないかの目処です。30分考えても無理ならもうできないのです。  『花龍』という言葉とそのほかのキーワードを入れ込みたいのですが、「はなりゅう」で躓くのですから、先がありません。半月ほど経って、また挑戦。無理ー! で、また半月……。  ぼーっとしている間に月日が経っていきますので、画だけでも描こうと思い裏紙に下描きを。同時進行で最後の挑戦と別の裏紙を用意し書き始めました。まあ、いつもながらの面白い「回文」にはなっていませんし、いろいろ解決しないままではありますが、一応できたということにして『図々しく……』のタイトル通り載せたいと思います。 →もがきつつ旅立とう揺り名は宇宙船(テリア)、桜の列島と連れの落差ありて花龍と旅立つ月かも←   →もがきつつ旅立とう揺り名は宇宙船(くるま)、桜の列島と連れの落差丸く花龍と旅立つ月かも←  まず、二つ目を作り、でも、なんだか?と彼の車に勝手に「テリア」という名をつけるという……。でもこっちの方がまだマシのように思いましたのでルール無視で。そもそもルールを私は知らないかもと思った次第……。  ということで、師匠にお暇な時に是非作っていただくことといたしましょう。お暇な時があれば、です。 *****  栄亭師匠からすぐに返信ではなく返回文(お手本)が届きました。  →異界の友の秘密の味方。今、理不尽な桜ひらくさ。汝、振りまいた神の罪、日の本の意外←  玩具付きのお菓子(玩具の方が高価)になりました。師匠、ありがとうございました。
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