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あなたにぬくもり、届けます。
僕はぬくもり宅急便。人にぬくもりを配達します。何が届くかはその人次第。開けてみてのお楽しみ。
今日はどんなおうちに行こうかな。
鼻歌交じりに歩いていると、見えてきたのは赤い屋根の一軒家。
決めた、最初はこのおうち。
コンコン、ドアをノックして、深呼吸して声を出す。
「おはようございます、ぬくもり宅急便です!!」
扉が開いて出てきたのは、おさげのかわいい女の子。
おうちの中は明るくて、ほんのりパンケーキのいい匂い。
「宅急便やさん?わたしにお荷物届けに来たの?」
「そうだよ。キミに届けもの。今渡すから、待っててね。」
持ってた袋をゴソゴソ漁ると、出てきた出てきた。この子にぴったりな『ぬくもり』が。
大きな箱を手渡すと、少女はすぐにそれを開けた。
出てきたのはくまのぬいぐるみ。目がぱっちりで、毛並みはふわふわ暖かい。
「わぁ~!!かわいいくまさんだ!!」
ぬいぐるみを抱きしめて、女の子はとっても嬉しそう。
よかったね、よかったね。
喜んでもらえて、僕もとっても嬉しいな。
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