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キナは素っ気なくそう言うと、どこかへ飛んで行ってしまった。
あの人の言う通り、僕とキナは昔からいつも一緒だった。
みんなと違って単独行動が好きな僕だけど、そんな僕の行くところに、キナはいつも付いてきた。そして、そばを離れようとしなかった。
そのうち、僕もキナのいる生活が普通になった。
それでも、いまだにキナが本当は何を考えてるのか、僕にはさっぱりわからない。
キナが飛んで行った空を見上げると、黒い雲がたくさん浮かんでいた。
今日は雨が降りそうだ。
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