第1章 終わりで始まり

2/4
0人が本棚に入れています
本棚に追加
/4ページ
僕の名前は、三上祐介。 平凡な人生を送ってる 現在30歳の会社員だ。 そして今は、いつもの通りの、通勤コースで、最寄り駅に向かっている途中だ。前は、自動車も持ってた事もあるが、最近の税金や、燃料やら、保険やらの、値上げで、もう自動車も、維持出来なくなって、久しい。今はひたすら自転車を、使っている。これなら、健康にも、お財布にも、優しいからね。 「今日は本当に寒いなぁ」 自転車のハンドルを握る手が、悴んでしまっている。少し指先の感覚も、おかしい。 「やはり、手袋してくるべきだったか」 いつも、家を出る時に、迷うのだが、後で手袋をしまうのが、面倒で持って来ないのだ。僕は、本当に、面倒くさがり屋で、最小限の小さな、ボディバッグしか持たず、両手はいつも、空いてないとダメな性格だ。ビニール傘など、持って歩いた日にゃ、いつも電車の、手すりなどで、置きっぱになる。 そんな経験から、いつも迷ってしまうのだ。 「でも、駅までもうすぐだ、頑張ろう!」 僕は、ペダルを、強く蹴っていた。
/4ページ

最初のコメントを投稿しよう!