これ…怒られないかな…

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足の断面を見るときにその女の子のアレを見てしまったのは内緒だ。すごいキレイ…ゲフンゲフン。 「2人の内どちらか!この足が切断された状況は分かる?別にそれを聞かなくても治せるけど、後遺症が残る可能性が大きい!」 「…その子は…商人様の命令が女の子としてはすごく嫌な命令で…その命令に逆らおうと…それで…!」 抱えられていたもう1人の女の子が説明してくれる。ここまで協力してくれると、能力はもう不要だろう。能力を解除する。 「…それで?話すのは辛いだろうけど、この子を治す為なんだ。」 「…うぅ…!」 「もういい!私が続きを説明する!その子は命令に必死に背こうとしていた。それを商人は怒り、剣で切断したんだ。そしてそれを治すために私達3人は逃げ、商人の手下どもが追いかけてきたんだ。」 「なるほど…」 それが嘘だろうが真実だろうが、強制的にそれを真実にできる。だが、これは紛れもなく真実だ。[嘘]が感知しないから。だが、ただ単に[剣には切断されなかった]という真実に決定しても、奴隷のみんなは、商人の元に逆戻りしてしまう。僕は考え、思いつき、変える。 「[ダンピールの女の子は剣で切断はされなかったが、切断されかけた恐怖で、3人は逃げ、商人の部下が追いかけてきた。]…これで足は治る筈だよ。」 その女の子は、苦しそうな顔をする。剣で切断されずとも、そもそも血を吸えてないのだ。 「大丈夫?僕の血を吸う?」 そういうと、ダンピールの女の子は僕の首に牙をたて、僕の血を吸う。側から見たらやばい光景だよねこれ。そう思っていると、だんだんと足の再生が始まる。だんだんと決定した事実にすり替わっているのだ。僕はこっそり[嘘]に頼み、ダンピールの子のアレを撮ってもらう。別にいいでしょ思春期男子に見せたこの子が悪い!とか誰に向かって言ってるのかわからない言い訳をしつつ、追手の状況を見る。どうやら3人が屋根の上だと気付いたようだ。屋根の上を渡り、僕らに近づいてくる。 「…この仮面被るの久しぶりだな。」 そう言って、お手製の仮面を被る。仮面と言っても、顔半分が隠れる仮面だ。ちなみに僕の仮面は顔の左半分が隠れる仮面になっている。目の下にはハートのマークが付いており、[僕が仲間と認識したやつ以外には正体がバレなくなる]決定をエンチャントしてある。奴隷の3人はこの仮面に疑問を持ったらしいが、まあ、まだ追手に気付いてないんだろう。
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