出会い

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出会い

自分の彼氏の結婚するという謎の報告を受けてから私は、イルミネーションを眺めながらぶらぶらと歩いていた。 キレイ…ふふっ あんなことがあった後でも笑えるしキレイなものをキレイと思えるんだ。(笑) 多分私は待ちすぎたし、彼も待たせすぎて二人の間に恋愛感情がなくなっていたんだと思う。 かといって別れるのも面倒でズルズルと…ふふっ やっぱり笑える…、しかも彼への気持ちを心の奥まで覗いてみてもなんの感情も残っていなかった。 最近の彼の事を考えはじめても、昔の思い出しかない…あぁ私はこんなにも彼への気持ちが過去に行っていたこともわからずにいたんだ。(笑) そりゃフラれても仕方ない。 さて、お腹すいた。 何食べようか。 キョロキョロと辺りを見渡し食事処を探した。 「嫌だって言ってるでしょ??触らないで??」 そんな声が聞こえて振り向いた。 あら、ナンパ?ずいぶん強引… それにしても綺麗な子だなぁ~そりゃ男ならちょっと強引にでも誘いたくなるか…。 !そーだ!あの子助けて食事誘っちゃお♪1人より話し相手いる方が美味しいし。よし!決定! そう決めると、ずんずんと二人に近づいた。 先に気づいたのはナンパ君。 「何か用です?今忙しんで(笑)」 そうにやけるナンパ君は、見た目悪くないのに笑顔が残念なおバカさんという印象。ふむ 「こんばんは」 ニッコリ笑顔で挨拶するとはじめて女性がこちらを向いた。 やっぱり綺麗。元カレの口説いた受付の子とどちらが綺麗かな? などと下らない事を考えつつ、話しかけた。 「あの、ちょっと待ったです(笑) 最初に見たときから決めてました!良かったら私と食事に行ってもらえませんか?よろしくお願いします!」 そう言って昔見た、某テレビ番組の真似をして右手を出して頭を下げた。 ちらっと見ると二人とも呆然とした顔をして私を見てたけど、女性が嬉しそうに私の手を握り 「こちらこそ、よろしくお願いします!」 と、言ってくれた。 私はガッツポーズをしながらナンパ君を見て、 「じゃあおやすみなさい!」 と、手を振った。 ナンパ君は何がおきたかわからない様にパクパクしながら あ…だの、え…だの言ってたけど私は彼女と手をつないでさっさとその場を離れた。 さーてなに食べよっかなぁ~♪
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