第1章 選ばれし者

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遠くに、魔物らしき者がいるのが見えると思ったら、もう次には魔物がすぐそばにいた 白い仮面を着けていて、黒い布で身体を覆っている 「デリアラッタート!」 と団長が呪文を言うと、暗い緑色のもやのようなものが魔物を囲んだ そして、魔物が溶けた…溶けた?! 生きているものが溶けるのを見たことがないので、反射的にびっくりしてしまった。 同様の反応をしているであろう他の皆の表情を伺ったが、特に変わった様子はない。 中には、興味津々なのが二人。その二人とは、同じチームのキクノ・ロッカーとロクノ・ロッカーだ。 二人そろってカギと錠というような見た目をしている。 「魔物が溶けたー!」 「すごーい!」 こんな感じで、目の前の光景を楽しんでいる…。 と…団長が皆に呼びかける 「私がやったみたいに、皆も倒してきてねー!」 そしてペア行動が始まった 私はクロリアと一緒に行動に出た 私たちは、それぞれ協力プレイではなく基本的に一人で戦闘に入る。 そして、今戦っている敵 狐のお面をつけている。どうやら、お面や仮面は統一されていないようだ… 私は慣れない鎌で敵に切りかかる… 血が飛び、返り血を浴びる 気持ち悪くなることはないが、罪悪感が凄い… どういう仕組みかは分からないが、敵は死ぬと消えていった。     
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