待ってた

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 「ほぎゃあ、ほぎゃあ!」  私が寝かされている足元の方から元気過ぎる声が聞こえてくる。  その声を額に汗を滲ませながら、聞いている私。  だるさのせいで何も考えられなかった。  が、少しして、足音もせず、誰かが近づいてくるのが何となく、気配で分かる。  顔まで動かす気にはなれず、視線だけを横へと動かすと、白衣を着た一人の女性が近づいてきた。  その手に小さな命を抱えて。  そのことに気づいた私はそこで視線だけではなく、顔をそちらへと向ける。
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