第１章 お墓が見える

国道沿いのお墓

な予感が・・

「あ・・これ見てくれない？」
やっぱり・・こいつ・・・
「これ、さっき言った。国道を走っている時の映像なんだけど」
動画を見せ始め、一つ目の交差点を超えてしばらくしたところで
「ここ！！ここ！！」
「え？なに？」
彼は動画を止めた
「ここが事故多発地帯なんだ」
確かに横には事故注意の看板があったような？気がしたすると彼はそこの画面を見て
「あれ？なんだこれ？」
そう言って、彼は、道路の中央分離帯を指さした。そこには、反対側車線からのライトで何も映っていないのだが、春山は
「お墓みたいなものうつってない？」
私に見せてくるんだけどそこには何もない
「なにもうつっていないよ。ほら」
すると春山は
「あれ？消えている？」
そして、何度もその動画を見直したが何もなかったのであった。

数日後、春山が事故にあったと友達から聞いた。それは、恐怖サークルでバイクに乗ってあの国道を探検していた時、急に単身事故をした春山が、お墓が見えたと言い残して息を引き取ったのだった。恐怖サークルで、彼のドライブレコーダを解析しても何も出てこなかったようだ。彼のあの言葉は何だったのだろうか？
すると私のスマホにある画像が送られてきた。しかも、死んだはずの春山のスマホから、国道の中央分離帯にお墓の画像が写っていたのだった。
私はそれ以来、その国道を避けている。