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≪ 次の日 ≫
「れお兄、いってきます。」世那は、元気に学校へ向かった。
昨日のことがとてもうれしかったようだ。
≪ 小学校 国語 ≫
「次、7ページを開いて下さい。」
[水,水,水,水,水,月,月,月,月,月,天,天,天,天,天,]
(あれ?この字………)
世那は慌てて家に帰った。その日は蓮音の方が早く帰っていた。
「ただいま、れお兄れお兄」
「おかえり、どうした」
急に名前を呼ばれ、驚く蓮音。
「てん兄の名前ってあまのがわのあまですか?」
「ああ、そうだが…」
「ありがとうございます。」「?」
よくわからない質問に少し戸惑う蓮音だったが、気にせず夕飯を作り始めた。
世那はいそいで部屋に戻り、メモ帳に何か書き始めた。
≪ 新本家 午後8時 ≫
天と宙が帰ってきた。ちらっと天が玄関脇のボードの方を見ると、
【天兄、いちごのショートケーキがいいです。おねがいします。 世那】
と、書いてあった。
それを見た天は、大きく目を見開き,世那のもとへ向かった。
「世那!俺の漢字書けるようになったのか!」
「はい!天兄、苦しいです。」
天は、大喜びで世那を抱き上げた。
「よし、今度めっちゃうまい苺のショートケーキ買ってやる!」
「な、なんであんな奴だけ……」
世那が天の名前だけ書けることにショックを受けた宙。
「はっ!ざまあみろ」
「うるさい!ちょっと世那君。早くそいつから離れて。菌が移る。」
「ふざけんな!てめえ」
いつものように二人の喧嘩が始まった。
「いい加減にして下さい。」そう言って蓮音は二人から世那を取り上げた。
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