第一章 戦国時代へ

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夏の暑い日差し、セミのうるさい鳴き声がきこえる。 俺は現在大学1年の本城小次郎。 今は夏休みで実家に帰省している。 今はお盆で、ちょうど高校野球が盛り上がっている時期。 ちなみに両親は墓参りで妹は友達と遊びに出掛けている。 俺はベッドに転びながら高校野球を見ていた。 「あー。また島根県勢初戦敗退かぁ。」 この日は小次郎の出身校が甲子園で試合をしていた。 別に小次郎は野球部出身でも何でもない。 小次郎は小学校、中学校と必死に勉強し、頑張って偏差値の高い高校にいった。 勿論、スポーツをやる体力なんてない。 小次郎は高校時代、歴史研究会と言うマニアックな部活をしていただけで、塾にも通わず、高校での成績も低かった。 そして小次郎は高校を卒業して都会の三流大学へ入学。 しかし、そこでも小次郎は成績は悪く、サークル活動をせず、友人も少ない。 都会での一人暮らしも大変だ。 今回、帰省したのは都会に居ても遊ぶ友達も居ないし、家で家事をするのも面倒だからだ。 実家に居たら、親が洗濯してくれるしご飯もしてくれる。 しかしだ。小次郎の気分はモヤモヤしている。 実家に居たら親が全てしてくれるから、かなり楽が出来るのにだ。 「
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