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正勝が部隊を2つに分け、浦上の軍と戦う報告はすぐに来た。
「なんだって!正勝が勝手に浦上と戦闘だって!」
小次郎は優の指示に従わずに勝手な行動をする正勝に少しカッコいいなと思った。ちゃんとした策があるというのがカッコ良く感じたのだ。
「まぁ、仕方ないよ。敵の防御施設の作り方は攻めにくいように作られているから、全軍で攻めるわけにも行かないし」
三村の防御施設は無数の策に堀があり、第一陣と2陣の間に堀がある。
その堀の真ん中に攻める道があるんだが、そこには柵もあるし、何より一本道だから敵の攻撃の的になる。
結果、甚大な損害が出てしまうのだ。
「そうか・・・よし!俺達も浦上を攻撃すっぞ!」
と、その時小次郎は服を引っ張られた。
「『よし!』じゃないの!あたし達の方は浦上がまだ動いて無いでしょ?相手の動きが分からない間は変に動かないの!今は三村との交戦、あそこでジジイが戦っているから半分を援軍にあたしが率いて行くから!」
「え?俺は?」
いきなり一人になるのはちょっと不安な小次郎。
「お兄ちゃんは何も起きない間は動かないで!敵に動きが有ればあたしが戻るから!」
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