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明石景親自ら進軍。敵の第一波を退けて、その報告を受けた正勝は衝撃を受けた。
「なんだって!?もしかして俺が浦上に攻撃しかけたからか?」
部下はみんな「どうみてもそうだろ・・・」と声に出さずに思った。
だが、今はこの包囲を突破することが大事。後方から来る敵と言っても目の前の敵を倒さねば本当に壊滅する。
「わかった!じゃあ取り敢えず、敵を倒すぞ!良いな、包囲さえ突破すれば体勢を立て直せる。突破すっぞ!」
しかし、混乱する自軍の兵が正勝の声を聞いていない。
敵の大将が現れるからってビビってやがる。しかし、明石景親とは浦上の四神『智の明石』だ。それでも、相手は同じ人間だし勝ち目が無いわけでは無い。
この混乱状態で正勝はある行動に出た。
「みんな、俺の声を聞けぇ!!」
正勝は大声を出し、混乱状態の自軍の兵は思わず正勝の方を向いた。
「浦上の四神の一人が出陣したからって混乱しすぎだぁ!お前達はこの俺が四神明石景親に劣ると本当に思ってんのか!?」
そう言うと辺りは静まる。
そして正勝は「フッ」と笑う。
「まぁしょうがないよな!若造の俺と四神の連中を比べたら俺の方が実績ないもんな!だから、俺はこの戦でお前らに証明してやる!明石より俺の方が格上だとなっ!!」
その瞬間、正勝の兵は雄叫びを上げた。
一人が雄叫びを上げるともう一人が雄叫びをあげる。その人が雄叫びをあげると今度は二人が雄叫びをあげる。
こうして、正勝の兵は全てが雄叫びをあげ、士気高揚となった。
「良いなぁ!明石より俺の方が格上!それを証明させる前に俺たちは背後の敵を倒さなければならない!だぁから・・・俺に続けぇ!!」
そう大声で兵に言い、一人で一騎駆けをする正勝。それに着いていくように兵も雄叫びをあげながら正勝のあとを着いていく。
普段、チャラチャラついた正勝であるがこの時の正勝は異常に熱い感情がこもっており、いつものキャラではなかった。
それを感じた兵は正勝の熱さに乗ってゆく。
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