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敵の迫り来る敵に騎馬武者として迎え撃つ正勝、そして後ろから猛烈な勢いで着いてくる兵士たち。
敵は槍隊を前に出し、後方から弓矢・鉄砲の援護射撃をするが、その全てが疾走する正勝には当たらなかった。
「やれやれ、俺の邪魔をしないでもらいたいなー!」
そう言い、馬上にて槍を振るう正勝はあっという間に敵の槍隊の首を切り払う。
まさに刹那、速攻、神速の槍捌きだ。
そして、正勝の乗っている馬は速度を落とさず鉄砲隊に向かって走っていく。
(鉄砲隊はさっき撃ってきた。だから次の発射まで少し時間がかかる。)
発射時間を計算して正勝は馬の気分のままに走って行く。
そして、敵の兵もそれを見て萎縮する。
「な、向かってくるぞ!」
「次の発射までもうしばらくかかる!」
「ひぃぃぃ!!!!」
ひたすら怯える敵の兵士、正勝はそんな敵を見てつまんなさそうな顔をする
「ビビり過ぎじゃない?刀抜いて戦おうよ」
騒ぎ出す敵兵に正勝は突っ込んで行き、敵の首を切り落とす。
しかし、よく見たら一人だけ首を切り落とせなかった者がいた。
「ひぃ!!お助けを・・・」
正勝はその敵兵の元に行き、「悪いね」と笑顔で言った。
返り血が鎧にかかるがそれを気にせず周囲にいる敵に圧倒的な力の差を見せつける正勝。
そうしている間に後ろから味方の軍が追い付いてきた。
「やっと追い付きましたよ!敵も散り散りになって逃げてます!」
息を切らしながら正勝に物申す。
「そっか、じゃあ全軍反転!退路が出来たから今度は明石景親率いる本軍をこの少ない軍で叩く!」
そう言うと兵士はすぐに反転して戦う準備をする。
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