佐世正勝対『浦上の四神』明石景親

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正勝達が体勢を整えても進軍してくる明石軍を見て、正勝は何かを直感的に感じる。 (へぇ〜。俺に対する怒り?それとも焦っているのかな?だが、これは好機だな) 「みんな、聞いてくれ!敵の大将、四神明石景親!コイツを撃退・・・いや、これを討ち取るには後は勢いだけだ!連中、どうやら俺達が気に入らないみたいだから間違いなく乱戦になる!その乱戦で生き残る方法を教える!」 大きな声で正勝は言う。 「前に進め!例え、劣勢であっても前に進むことを忘れるな!そして敵将を討ち取れ!俺より先に明石を討ち取る覚悟で挑め!良いか!?明石さえ討ち取れば備中から抜け出せるからな!」 この鼓舞激励で再び軍の士気は最高潮になる。 鼓舞激励を甲斐もあって、いま現時点で士気は明石軍より正勝の軍の方が高い。 明石軍は元々、この戦に対する意欲が低く、例え偉大な四神が現れて表面的には士気が上がっていても、どこか心の奥底には『自分等には関係のない戦い。無理しすぎない様にしよう』という考えがある。 若き武将佐世正勝はそういった敵の深層心理に賭けて今戦う。
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