謀略の果てに

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「な、なんだコイツら弱い!弱すぎるぞ!」 その時、騎乗して薙刀を振りながら敵陣に突っ込む小次郎。 ところが敵は騎馬に乗った小次郎から避ける。 敵は小次郎がこの部隊の大将と察してわざと通しているのだ。しかし、それに気付かず小次郎は勘違いをして敵陣に突っ込んで行く。 奥に進んで行くと小柄で可愛い鎧をきた女の子とカッコいいイケメンの武将が見えてきた。 (女の子はあとで口説き落とすとして・・・男の方が邪魔だな・・・この部隊の大将だろうな・・・。俺イケメン嫌いだから殺しちゃおっかな) と、考えてイケメンな武将の方へ薙刀を振るう。 「おらァ!逝ってろ!」 荒々しい小次郎の声と共に「ガシーン」と音が聞こえた。 「え、ちょっ・・・?」 薙刀での攻撃を鎧の少女が刀で防いだのだ。 そして、小次郎は体格からは想像が出来ない程の少女の力に冷や汗を垂れ流し、そして少女から放たれる殺気に「ゾクッ」とした。 「あなたがこの部隊の大将ですね。時間がないので一騎討ちをしてもらいますよ。」 容姿端麗な華奢な男が穏やかな顔つきで喋る。 しかし、その男からはこの戦いで感じた事がないほどの殺気を感じた。それ以上にこの男がもの凄くデカくみえた。 清水月清みたいなガタいがデカいとかじゃねぇ、この男の存在が物凄くデカい。小次郎は直感的に本能的に分かっていた・・・この男ただ者ではないと。 「お前か?この戦の本当の大将は?」 小次郎は睨み付ける。だが、男は穏やかな表情を崩さない。 「ご名答。私がこの戦の首謀者にして事実上の総大将の清水宗治という者です。」 「んじゃあ、お前を殺せばこの戦は俺たちの勝ちだな。」 「殺せるのならどうぞ。ただし、そこにいる凛に勝てないのなら私には勝てませんよ。」 凛・・・そこの鎧の少女の事か。 「おい、俺は女の子は殺したくない。可愛い女の子には手加減するぜ。」 そう、小次郎には女は殺せない。女はいつの時代だって男が命を懸けて守るものだから。どんな敵でも女は殺すわけにはいかないのだ。
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