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「あっ、んあっ! イイ、んっ……、イッちゃうっ! あぁぁっ!」
息を詰めた瞬間、壮絶な開放感が直哉を包み込んだ。そうして飛び出した白濁は、一直線に和也の顔を直撃する。鼻の頭から眉間にかけて、ドロドロのそれが和也を汚した。
「はぁっ、はあっ、んんっ……。かずや……」
霞む視界の中に、微動だにしない和也を捉える。しかしその表情は、うっとりと満足げだった。まるで初めて直哉の出したものを口にしたときのような、そんな表情。
「目に入ってないか?」
ティッシュを渡してやりながら、直哉が聞く。和也は指でひとすくいしたそれを口に含むと、名残惜しそうに顔を拭った。
「大丈夫です、とっさに目を閉じたので」
「ならよかった」
ティッシュをゴミ箱に入れたのを見ると、直哉は自分のすぐ隣をポンポンと叩く。するとまるでワンコのように、和也がそこに座った。そうしてもう一度キスをする。
「で、感想は?」
「なんだか、征服されてる感がすごいですね。飲むのとはまた違って」
「そんなに良かったのか」
直哉がニヤリと笑う。和也はそれになにか気付いたようだったが、その前にベットを下りて跪いた。
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