意地悪して、ごめんな

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 直哉がベット下から取り出したのは、ディルドとローションのボトルだった。しかしそれはまだシーツの上に転がしている。  直哉はベットに膝立ちになると、よく見えるようにと胸を突き出した。そしてサワサワと、自分で胸を揉んでみる。 「ふふっ」  思いっきり寄せて、小さいながらも谷間を作ってみせたり。そのまま上下に振って、パイズリのマネをした見たり。その間、口も誘うように空を舐めあげる。  和也を見ると、食い入るように視線を注いでいた。何かを堪えるように、椅子に爪を立てている。時折ツバを飲み込みながら、キスを求めるように口が小さく開いていた。  胸板をイジるのが飽きると、今度は乳首に指を伸ばした。クリクリと捏ね回し、ピンと勃ったそれを引っ張る。快感に小さく声が漏れた。 「んんっ……、かずやっ」  目を細め、誘うように名前を呼んだ。しかし、当の本人は動けない。目を見開き、余すことなく直哉の痴態を記憶に焼き付けようと必死だった。 「いつもみたいに、ちゅーって吸ってほしい」  わざと甘えた声で煽る。何かリアクションがあるかと思ったが、和也はフリーズしたように動けなくなっていた。 「クリクリすんのもいいけど、んんっ、こうやって、引っ張ったほうが、気持ちいい……」  伸びてしまうのではないかというほど引っ張り、その先を指で左右から押しつぶす。下半身に甘いしびれが走り、吐息がこぼれた。  あまり口な出すのは効果がないのだろうか。もしかしたら少し萎えてしまったか。そう思って和也の下半身を見るが、その様子はない。  しかしこのまま続けても仕方ないと判断し、次のステップを移ることにした。
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