意地悪して、ごめんな

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 後にあるディルドを手に取ると、その先にキスをした。すると、やっと和也からのリアクションがくる。 「あっ!」  ほんの少しの驚きと、羨ましそうな視線。直哉は目を細めて笑うと、今度は裏筋を舐めた。  タマにキスをしたかと思えば、裏筋に何度も舌を這わせる。大きく付き出した舌が往復し、唾液で濡らしていく。時折ディルドの向きを変えてみたりもした。視線は和也ではなく、あえて逸してみる。そうすることで、口淫に夢中と思わせたかった。  唾液でベトベトになると、今度は手でゆるく扱いてみせた。本物には怖くてできないが、手首をスナップさせてみたり。はたまた、亀頭を口に含んだまま強く上下に擦ってみたり。 「はっ……、はっ……」  直哉の耳に、荒い息遣いが聞こえてきた。そこで視線を上げてみれば、内股気味の和也が興奮したように短く息を吐いている。  モジモジと膝をすり合わせているのは、少しでも快感を感じたいのかもしれない。もしあれが自分の陰茎だったら。そんな妄想をして、自分の陰茎を慰めていた。 「すごい、おっきい」  ニッコリと笑うと、大口を開けてディルドを飲み込んだ。視線はもちろん、和也を捉えたまま。 「んっ、ぐっ、んんっ、ふっ」  えずくギリギリまで口に含み、一気に引き抜く。少し汚い声も出てしまったが、ジュッジュッという水音と共にいやらしさの演出になっていた。 「ぷはっ……。口の中、チンコでいっぱい」  精液が出ているわけでもないが、見せるように舌を思い切り突き出した。掻き回された唾液が泡立っている。それが舌の先に溜まると、ツーっと垂れた。
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