34人が本棚に入れています
本棚に追加
ふとあることを思いつき、いい加減和也の声も聞きたくなったので、直哉はある質問をした。
「なぁ、かずや。チンコこすりつけるなら、どこがいい?」
「……っ!」
亀頭を親指で撫でれば、息を詰まらせる音がした。少しだけ考えるように目を泳がせると、遠慮がちに答える。
「腿、です……」
どうやって見せつけようかとしばし考え、最終的にはベットに直立させた。シーツの上では自立できないので、亀頭を持って支える。かと思えば、ぺたんこ座りをした両腿に挟み込んだ。
「あっ、そんなっ」
「まだまだ、もっとサービスしてやるよ」
ローションのボトルを手に取ると、腿全体に垂らした。少しだけ隙間を開けて中にも垂らすと、腿全体でディルドをしごき出した。
「和也は、こうしてもらいたいんだろ?」
「はい……。すごく、羨ましい」
道具にまで嫉妬する。それさえも自分の羞恥心を煽る材料になった。
グチュグチュという音が、室内に響く。ベットがきしむ音が、まるで性交をしているような錯覚を起こさせた。
そうしているうちに、直哉は体が熱くなるように感じた。きっとそれは、エアコンが効き過ぎてるからだけではないはず。
少し動きを止めて、位置を調整する。もっと押し込むと、下着越しに自身の性器に擦れ、快感が走る。
「あっ! かずやっ!」
紛れもない甘い声があがった。最初から自慰を見せつける目的ではあったが、もはや自分のために腰を動かし始める。自分で気持ちのいいところに当て、 自身を押し付ける。
「だめ、足んないっ!」
もう和也のことなど、目に入らなかった。手でディルドを自身に押し付け、擦り付ける。それでもまだ切なくて、胸を触ってほしくてたまらなくなった。
最初のコメントを投稿しよう!