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ガタリと音がして、直哉は腰を止めた。和也の方を見ると、思わず椅子が動いてしまったらしい。悪戯が見つかったかのような気まずそうな顔で、和也は前のめりの状態で静止していた。
和也はきっと、言いつけを守れなかったという気持ちなのだろう。しかしそれが、直哉の我に返るきっかけを作ってくれた。
「はぁ……、はぁ……」
「ご、ごめんな、さい……」
息が乱れて、頭を振るしか返事ができない。それだけでは和也の顔が晴れなかったので、怒っていないという意思表示に投げキスをした。それでようやく、安堵の笑みを浮かべる。
「悪い子は後でお仕置きだ」
「はい……。お仕置き、してください……」
直哉は足を開くと、下着がローションで色が変わっているのが見えた。時間がなかったので、あまり色気のない黒のビキニパンツだ。ぐっしょりと濡れたそれは、くっきりと直哉の陰茎を浮かび上がらせる。
「かずや……。俺のココ、見てくれ」
ソフトタッチに陰茎に沿って手を動かした。自分でやっておいて、そのもどかしさに焦らされているように感じる。それに加えて、見られているという精神的な快感が、背筋を粟立たせた。
「なおやさんの、僕に見られて、大きくなってますね」
「中身も、みたいだろ?」
「ぜひ……」
下着の縁に指を引っかけると、突き出すように勢いよく下に捲った。すると自身のものか、それともローションか、液体でぐしょぐしょに濡れている。早く気持ちよくなりたいとばかりに、鈴口は上を向いていた。
腰を浮かせて、足を引き抜く。手に持った下着は、ベットの下に放り投げた。するともっと奥の秘孔が照らされる。すぼまってはいるが、使い込んだ証拠に穴が縦になっていた。
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