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縞爺は6畳一間の用務員室にいた。
扉を開けると
上がり框になっていて、
そこに畳が敷かれ丸いちゃぶ台が置いてあった。
その斜め向いに古びた14型のテレビが置いてあり、ニュースなのかバラエティなのか
よく分からない番組が流れていた。
縞爺は
縞田でも縞橋でもなく、
いつも縞々のポロシャツを着ているから、
縞爺と呼ばれていた。
ちゃぶ台に頬杖をつきながら、
テレビを見ていた縞爺は
私が部屋に入ると
一瞬顔を上げ、
なんじゃお前か…と言わんばかりの様子だった。
「縞爺、今ちょっとえぇか?」
「あーなんやぁ」と
急須でお茶を入れ渡してくれた。
「ありがと…、あんな縞爺、ここの病院ってなんか居たりする?ていうか、なんかあるん?」
「なんや、急に…そりゃ色々あるやろ。
もう建って何十年も経ってんねんで。
当たり前や」
「え…そうなんや。」
「せやなぁ、まぁ特にお盆間近やから
幽霊事情も様々やな」
あっけらかんとそう言われてしまった。
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