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病院で勤めている私たち5人組は
夜勤で、交代ごうたいに夜の病院に泊まっていた。
療養棟、小児棟…沢山の課がある中で聞いたのは小児棟のはなし。
守衛の人も宿直当番で見回りをしてくれてるんやけど…そんな中突然おもちゃの音が鳴ったらしい。
美佳子は、根っからの怖がりやったけど、
そんな美佳子を面白がるように
うちらの中でも1番先輩の紗和先輩は、
酔いながら目を爛々にして楽しそうに話していた。
私たちの勤める病院は、
戦後間も無く建てられた市内でも有名な幽霊病院だった。
最新の設備もなにもないこの環境に
なぜ身を置くことになったかというと…
単純にお給料がすごく良かったから。
…というだけではなくて、どこか病院らしからぬポヤンとした院長先生の風情や、比較的自由な病院の体制が気に入ったからだった。
美佳子は近くにあったクマのぬいぐるみをぎゅっと握りしめて、紗和先輩の話しを神妙な顔で聞いていた。
まさか、この後今の話しの真相を知ることに
なるとは思いもせずに…
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