37人が本棚に入れています
本棚に追加
「お盆だから帰ってきている?」
「そうよお盆はちゃんと先祖の霊が帰ってきてるんよ」
「そうなんですか?」
幽霊や妖怪、そんなものは非科学的な眉唾物ではないか
「あんた、今 幽霊や妖怪みたいなんは、非科学的や思ったやろ」
先輩の言葉にドキっとする。
「なんで…それを」
「アンタの顔見とったら、顔に書いてあるわ。あかんでぇ、戦後間もないときからある病院勤めとってそんなこというの。色々幽霊事情もあるに決まっとるやんか。そんな気になるなら、
縞爺に聴いてみたらええわ!」
「縞爺って用務員の…?」
「せやで、縞爺はたまに宿直もしてくれとるやろ。アンタもそのうち、夜勤はいるんやから、ようよう聞いといたほうがええで」
と言われてしまった。
紗和先輩は、結婚して日勤帯しか基本入らないからって…
あぁもう!!と思ってしまった。
次の休憩時間に、縞爺に逢いにいこうと思った。
最初のコメントを投稿しよう!